乙女ゲーの王子の婚約者である悪役令嬢になった主人公が前世から推しだった脇役の騎士団長イケオジと付き合うまでの話
ものすごくテンプレ。目新しい要素はない。水を飲むかのようにすーっと読み進められる。
解決方法がテンプレに穏便にもっていくっていうのはちょっと面白かったし、納得感もあるので世界観の作り方はうまいのだと思う。
ただ肝心の主人公とイケオジの関係性が薄い。何度も会ってるけど描写がすごい薄いし、決まったストーリーにそって流れていく感じ。
もっとオジサマであったり騎士である特有の魅力がほしいし、ファン気分から恋に落ちた理由が伝わってこない。
オジサマ視点はまあまあよかったけど、全体的に薄い小説。
特に乙女ゲーの王子以外の攻略キャラもキャラ紹介のように全員だすけど、最初にでて主人公にアプローチするキャラ以外は、主人公一蹴してどやっするだけって感じで、ストーリーに全然関係ないしいらない。ちやほやされてる攻略キャラに興味ありませんムーヴしたいだけに感じる。
ここからもっと続いて、イケオジとの婚約生活があるならともかく、婚約して終わりなので、イケオジとの恋愛を期待して読むとがっかりする。
文章とか設定とか、ひっかかることはなくて馬鹿は馬鹿として扱うし、読みやすいしめちゃくちゃってことはない。
正直書籍になると聞いて期待して読んだからがっかりした。なので乙女ゲーの攻略キャラを無視してイケオジをつかまえるってのが読みたいなら、読んでもいいかも。
登録:2022/1/28 13:32
更新:2022/1/28 13:19