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平穏になった世界にも種族間の偏見と軋轢は存在し続ける

5.0
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 獣人と人間の戦争が終わり、その中で生まれた新たなる種族『啓蒙市民』を加えての平和な世界での話。それぞれの種族の特定の人物にスポットライトが当てられながら、そして平和になるまでの間に何があったかという過去編も挟みながら進んでいく形式を取っております。

 平和になったその後に訪れる世界は本当に平穏か? いきなり誰もが手を取り合う訳ではなく、依然として残り続ける身体能力の差やそれで生じる社会的立ち位置による禍根など。実際の生活に根を下ろした際に生じる問題や人々の憤りなどが描かれている濃厚なファンタジーです。特に人物の描写が素晴らしく、殆どの人間が飾り立てる余裕もない状態で交わされる遣り取りが正にそこで生きている人間の必死さを実感させてくれます。

ゼフィガルド@外部ブログで二次創作SS。なろうとノベプラも始めました。

登録:2021/7/9 23:04

更新:2021/7/23 17:15

こちらはゼフィガルド@外部ブログで二次創作SS。なろうとノベプラも始めました。さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。