流星とカノープス
失恋した「私」がクールな天文ヲタの変人トオカゲ君に翻弄されつつも天体観測を通じて心を通わせる暖かな青春恋愛短編。 彼氏から振られた「私」に何故か絡んでくる天文ヲタの変人トオカゲ君の無神経だけど優しく、無関心なようで鋭い観察眼を持つキャラが良いんです。 文字では説明できないし読まないとわからないけど、とにかく良いキャラなんです。 とりあえず読んでみてください。
- 作品更新日：2020/11/9
- 投稿日：2021/7/13
ファーストコンタクト＝オンリー＝モノローグ
しっかりとキャラクターが作り上げられたケイジ君とシロホシさんのモノローグが交互に同じシチュエーションで語られ青春の１ページが作られる形式が素晴らしくユニークで、大変楽しく読ませていただきました。
- 作品更新日：2019/1/31
- 投稿日：2021/7/13
キューカンバはダイスと言われて1.5時間で世界をBET
センス溢れる言葉選び、一気に読み切らせる理不尽極まりないストーリー進行、読者を置いてきぼりにして舞台を次々に切り替える構成、どれも素晴らしい！ このような不可解で理不尽で極めてユニークな怪作に出会えたことに感動を憶えます。
- 作品更新日：2020/12/8
- 投稿日：2021/7/13
とあるバーにて
前情報なく書き出しを読むと眼鏡が好きな人のエッセイかな？と、わかるわかると読み進めていくうちに視界が晴れるように舞台が現れ、登場人物が動き出して、最後にはきれいにオチがつく。 わずか1000文字で完璧に構成されたお手本のような掌編小説です。
- 作品更新日：2020/10/1
- 投稿日：2021/7/13
練習したら大体のことはうまくいくらしい
主人公でボーイッシュなしっかり者の少女ゆっちんは親友のゆるふわ小動物系少女でクラスの生真面目男子の田所くんに絶賛片思い中の彩絵ちゃんの想いを叶えるべく、彼女を焚き付け、田所くんを体育館裏に呼び出して、ついに告白のチャンスをお膳立てた。 本番の前にちゃんと告白できるよう練習をしようということで、まずはゆっちんが田所くん役になって彩絵ちゃんからの告白を受ける。 そしてその流れで何故か彩絵ちゃんも田所くん役になってゆっちんからの告白を受ける。 そして、告白の本番の五分前……
- 作品更新日：2020/11/4
- 投稿日：2021/7/13
夏、麦茶、あいつ
鮮烈で、それでいて懐かしさを覚えるような少年の真夏の一日が生き生きと描かれる中、ピンチに陥った少年を救うのはキンキンに冷えた麦茶。 その味、その香り、その冷たさ、その色に、思い浮かぶ少女の印象。 おぼろげだった少年の恋心が麦茶によって露になる描写が秀逸な作品です。
- 作品更新日：2020/8/10
- 投稿日：2021/7/13
三日月と紙コップ
主人公でヒロインの美月さんは今日が誕生日。 所属する文芸部で開かれたプチバースデーパーティーの最中、記念撮影しようとスマホを取り出すと、あれ、いきなり画面が真っ暗に、起動させようとしても全く反応せず。 その様子を見た同じ文芸部員で幼馴染の智樹くんは普段どおりの明るく人懐っこい態度で美月からスマホを取り上げて調べてみると、やっぱり壊れているらしい。 でも、そんなことより今はパーティだ。楽しい時間はあっという間に過ぎお開きになる頃、智樹は余った紙コップを貰ってなにかをし始めた。 キンモクセイの香る川辺の帰り道、美月は智樹との間に残る中学生時代のわだかまりを胸に智樹と肩を並べて歩き、空に輝く三日月を見つけた智樹に月見をしようと誘われるまま土手を降りる…… 子供から大人に成長する幼馴染の二人の関係を幼い頃の思い出が結ぶ小さな恋の物語を、キンモクセイの香りと三日月の輝きが懐かしくも鮮やかに演出する幼馴染党必見の青春恋愛作品です。
- 作品更新日：2020/11/6
- 投稿日：2021/7/13
ラストナンバーからはじまる
軽音バンド『ガンマダッシュ』のボーカルのヨウヘイとギターのアスノ、そして、ヨウヘイの彼女でありアスノの親友でもある主人公のワカナの三角関係を描いた青春ドラマ。 シンプルなストーリーの中にそれぞれの登場人物が持つ相手への想いが丁寧にしっかり描かれていて、その想いを読み解くと、その尊さに胸が熱くなります。
- 作品更新日：2020/10/24
- 投稿日：2021/7/13
高田さんとぼくのこと。
ちょっとおバカなスポーツ少年の広路くんが成績優秀で正義感の強い委員長の高田さんに恋をするほのぼのラブコメ。 恋心に翻弄される広路くんの思考や行動が可愛く微笑ましく、さり気なくお互いの気持ちに寄り添う二人の関係も素敵で、思わずニヤニヤしてしまいました。 所々に唐突に放り込まれる小ネタも楽しい作品です。
- 作品更新日：2021/9/20
- 投稿日：2021/7/13
醜足
二人の女子高生が燃えたぎる闘志を胸に土俵へと上がる。 両者ともに立ち向かう相手は自分自身。打ち倒すべきは己の弱き心。 相撲を愛する女には決して負けられない戦いがある。 その相手がどんなに強大であろうとも、どれだけの痛みを伴うことになろうとも。 この想いを伝えるために、この願いを叶えるために。 時間いっぱい。 両者睨み合って、今、軍配が返される。
- 作品更新日：2023/4/26
- 投稿日：2021/7/13