悪役令嬢に転生したものの主人公が推しなのでちょっと攻略しに行ってきます

主人公である如月繭は大の乙女ゲーム好きで、その中でも特に主人公が推しであり大好きだった。しかしそんな彼女は大学の帰り道で、道に飛び出した子供を助けようとして、信号無視のトラックに跳ねられてなくなってしまう。 しかし目を覚ますと、鏡に見覚えのある姿が映っていた。なんとその姿は、主人公を虐める悪役令嬢こと、カンナ・ロベリアだった。カンナは前世の記憶を思い出し、この世界が乙女ゲームの世界である事を知る。 もちろんこの世界が乙女ゲームの世界ならば、当然推しであるゲームの主人公こと、アザレア・ラナンキュラスもいる事になる。 カンナは直ぐに執事であるリヒト・ルドベキアを呼び寄せ、彼と共に主人公を貶める悪役令嬢ではなく、彼女を攻略キャラたちから引き離すための、悪役令嬢を目指す事を固く胸に誓う。