ポテトフライエフェクト
最終更新:2021/12/6
作品紹介
彼女は決断が速い。 僕が「もう少し考えようかな」と思っている間にはすでに行動に移っている。そんな彼女が僕に告白するのにも、もちろん時間はかからなかった。 「好きです。私と付き合ってください」 よろしくお願いします。そう言えばよかった。僕も彼女のことが好きだからだ。それなのに僕の答えは「少しだけ考えさせてください」だった。 何故? どういうわけか「自分から告白したかった」と思ってしまった僕がいるからだった。何を言っているんだと自分でも思うが、思ってしまったものは仕方ない。 そしてその強い想いが奇跡を生んだのか、僕に超能力が目覚めた。 『時間回帰』。タイムリープというやつだ。 僕はすぐに、いや少しだけ考えてからその能力を使った。 時間は戻った。……彼女が告白する五分前に。 いやどうせ戻るならもう少しだけ前に戻れよ。 即断即決の彼女と沈思黙考の彼のプチタイムリープラブコメです。