勇者が生き残るのは一握りの可能性であるわけで
最終更新:2009/9/27
作品紹介
意識が覚醒した。そう認識すると同時に、腕や肩の不自然な痛みに顔をしかめ、一体なんだ、とせめて楽な体勢になろうと身体を捻る。「…………?」だが、それは叶わず、ぼんやりとした思考の中で、自分の体が何かで固定されていることに気付く。ずっと首が下を向いていたのか、自分の体が今どうなっているか確認するために顔を動かした時に、鈍い痛みに再度顔をしかめた。およそ機械的に見回してみると、なるほど、自分は今磔の聖人の如くな体勢だった。
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