裏野ハイツと時間の渦【201号】
最終更新:2016/7/9
作品紹介
「万理ちゃん、今日も美人さんねえ」 そう言ってくれるのは、木造の裏野ハイツの201号室に住むおばあさん、遠野マキエさんである。。 「どうかしら、私の家でお茶でも飲んでいかない?お婆ちゃんのお話に付き合ってくれると嬉しいわ」 「いつもすみません、あ、そういえば私この間買ったケーキがありました。一緒に食べましょう」 私は二年前に裏野ハイツの近所に引っ越してきた。 方向音痴な私が慣れない道を歩いていると、一人のお婆さんが通りかかった。 このお婆さんがマキエさんだった訳である。
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