修復士ジオラスと壁画の乙女
最終更新:2022/8/31
作品紹介
絵画、音楽、舞踏、詩、演劇、彫刻、建築。 魔力を持つ者によって作られた芸術作品が「魔法」を帯びる世界。 「魔法」を持つ芸術品は有用であるとみなされ重宝されるとともに、芸術品の劣化によって「魔法」が失われるのを防ぐため、再生や保存の役割を担う「修復士」という仕事があった。 武人として前半生を過ごしてきたジオラスは、二十代半ばにして転職を決意し、修復士を目指す。 しかし、強い「魔力」を持つジオラスは、修復対象の芸術作品の持つ「魔法」を歪め、自分の持つ魔法特性へと上書きしてしまうという、修復士としては致命的な欠陥を抱えていた。 お前は修復士には向いていない――修復の師匠であるキグナスは再三ジオラスに「修復士」を諦めるように促し、素直に「芸術家」に転向するようすすめる。 しかしジオラスは納得せず、あくまで「修復士」に固執していた。 キグナスは、それならばとジオラスにひとつの仕事を託す。 とある街の壁画の修復。 街に向かったジオラスは壁画の修復を開始しようとするが、早々に問題を起こしてしまう。 壁画に描かれた「戦乙女」の少女を、自分の魔力により絵から引きずり出し、生ける人間としてこの世に具現化させてしまったのだった……。 【他サイトにも公開あり】 ※恋愛要素は強めですが、分類が非常に難しいのでなんでも許せる方向けです。
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