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作:草群 鶏

うまいメシさえあればいい

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未評価

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最終更新:2022/7/30

作品紹介

大学の先輩後輩だっただけの特に親しくない二人が、ただうまいメシのために始めた同居生活。 ・物事にあまり動じないたちの都会っ子〈先輩〉松橋雅鷹 ・万年貧乏だが料理上手、愛嬌たっぷりの〈後輩〉沢村和穂 他人と暮らすことですこしずつ変化する日常。 内容は表題とキャッチコピーのとおりです。 それ以上でもそれ以下でもない「うまいメシは正義」という話です。 Twitter企画〈#文披31題〉参加作品 関連作はこちら https://kakuyomu.jp/works/16816452220549433686

日常ブロマンスごはん短編連作二人暮らし

評価・レビュー

しあわせな「うまいメシ」の隠し味

「うまいメシさえあればいい」 「先輩後輩、男ふたり暮らしのごはんといろいろ」 「それ以上でもそれ以下でもない」 と、非常に端的な謳い文句に嘘偽りなし。 官能的(※食欲)なごはん描写に、思わず腹の虫が騒いでしまいました。 でも、決してごはん描写だけの作品ではありません。 男ふたり――松橋と沢村は先輩後輩の仲。ふたりがルームシェアをするわけは、おいしいごはんをいっぱい食べるため。仲良くごはんを分け合うふたりの姿は、読んでいてとてもしあわせな気持ちになります。 令和を迎えたとはいえ、日本ではまだまだ成人男性ふたりの同居はめずらしいもの。 男ふたりで同居なんて、男が料理なんて――ひと昔前の価値観を持つ人間の目には訝しく映ることもあるけれど、そういう相手さえストーリー上「男ふたり」の劣位に置くのではなく、適切な距離感を保ちつつも思慮深いまなざしを向けているのが、「うまいメシ」を「うまいメシ」たらしめている真の隠し味です。 読み終わったとき、「うまいメシさえあればいい」という言葉は、彼らも、彼ら以外のあり方も、すべてひっくるめて肯定してくれる素敵なパワーワードになっているでしょう。

5.0

泡野瑤子