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作:紫月音湖*竜騎士様~コミカライズ進行中

灼熱の炎に蕩けるほどのくちづけを

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最終更新:2022/2/1

作品紹介

雪の国レイベルクの第三王女セシルは、銀髪と赤い目の容姿から「銀花の忌み子」として恐れられ、幽閉されていた。そんな彼女を妻にと娶ったのは、大陸でも強大な力を誇る炎の国メルバジールの第一王子アルベルト。 けれど結婚生活は、セシルの思い描いたものとは違っていた。 何もするなと命令され、城の者たちからも腫れ物に触るように扱われる。結婚からふた月、セシルは自分がお飾りの妻である事を悟ってしまった。 雪の国でも炎の国でも、自分の居場所がない。アルベルトとの心の距離は広がるばかりで、それでもたまに見せる不器用な優しさはセシルだけに向けられたもので……。 これは炎と雪の、すれ違い続ける夫婦の物語。 ※タグ閲覧必須です!※ 長月京子さまに美しい表紙絵を描いて頂きました。 https://kakuyomu.jp/users/lastmoon/news/16816700427150750949 その他に頂いたイラストは末尾にて公開中です。 ※無断転載、絶対禁止!! © 2021 月音

大人の恋愛すれ違い夫婦思った以上に展開は重いしんどい恋愛最後はきっと甘い

評価・レビュー

「お前を愛したのは俺だけだ」この言葉の本当の意味を確かめて欲しい

 炎の国の王子アルベルトの元へ嫁いだ、雪の国の忌み子として幽閉されてきた王女セシルとの愛の物語。詳細はあらすじ参照。……なんですが。  もし。万が一。あらすじと第1話を読んで「ちょっと読みたいのとは違うな?」と思って回れ右しそうな方、いらっしゃったらちょっとだけ待ってほしい。騙されたと思ってまず3話まで読んでみてください。たぶん印象変わるから!  セシルの物語でもありますが、どちらかというとアルベルトの心情を深く掘り下げた物語となっています。アルベルトがセシルに向ける喜びの感情や苦しみの感情。どちらもが鮮明に表現されていて、読んでいて胸が締め付けられ続けました。といってもセシルの感情が軽んじられるわけでは全くなく、二人の心情が自然に交差して物語に入り込むことができます。  彼らの苦しみはセシルの想像を絶する過去からの悲劇によるものですが、その詳細は後半まで明かされません。焦れったくはあるかもしれませんが、無駄のない話の展開と、なによりこの世界に入り込んだかのように描かれる鮮やかな情景描写に目が離せなくなり、あっという間に読み進めてしまえます。魔法も描かれる世界ですが、それぞれの属性が効果的に使われ大切な要素ともなっています。 タグ閲覧必須ではありますが、あえてそこを無視してぜひ読んでみてほしい作品です。満足度の高い読書を楽しめるはず!

5.0

tomo