誰にでも優しいウチのクラスのギャルが、なぜか俺にだけ特に優しい

俺には天敵がいる。 その天敵は、隙さえあれば俺の指定席を占領する悪魔のようなギャルだ。 たかが席を勝手に座られているだけ。大半の人間はそう思うだろうが、俺にとっては重大な問題だ。 根暗ボッチの俺にとって、自席はこの息苦しい学校に設けられた唯一のセーフティエリア。 そこを容赦無く侵略するギャルは、天敵と言わざるおえない。 そんな相手にわざわざ近づこうとする物好きはいない。 だから、極力、関わらないようにしようと思っていた。 しかし彼女は、ことごとく俺に構ってきて……。