クラシックロード~グラスの血を継ぐ者たち
最終更新:2023/6/5
作品紹介
90年代・バブル経済崩壊による景気悪化で企業が一斉に新卒採用を極端に絞った結果、大規模な就職難が発生した。 のちに就職氷河期と呼ばれる時代。海藤航《かいとうわたる》もロストジェネレーション世代の一人であった。 時間外労働が当たり前のブラック労働に心身をすり減らしながら働く航。 今週頑張れば競馬を見に行ける。 その思いだけで今日も仕事を終え帰る途中、運悪く前方不注意の自家用車にはねられてしまう。 あっけない人生の終わり。 使い潰されただけの自分の人生は何だったんだろう。 薄れる意識の中で航は思う。 「もし生まれ変わることがあるのなら、人間は……もういいや。サラブレッドがいい。それも超良血なやつ。最強馬ディープの子になって無双したい」 目を閉じた航が、次に目を開けた時、願い通り競走馬として生を受けていた。 ただ一つ、『ディープインパクト』の子でない点を除いて。 【モガミ】【カーネギー】の血が邪魔をする。 「スペシャルの血を穢すな豚ァァ!!」とスペシャルウィークのファンたちから熱い応援の声が届けられる。 ”グラス最強“を証明するために―― 父:モーリス、そしてグラスワンダーが果たせなかったクラシック制覇を航は目指す。 ※小説家になろうでは最新話と前1話のみ掲載。過去分はカクヨムで読めます → https://kakuyomu.jp/works/16817330657292157553
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