落ちこぼれ天使の堕落日記
最終更新:2023/7/6
作品紹介
私を攫った悪魔が言うには、彼は私に『ひとめぼれ』をしたのだという。 「好き」だとか「愛してる」だとか。家族にすら捨てられたどうしようもない落ちこぼれの私に対して、この悪魔だけがそんな言葉をくれるのだ。何十回何百回と、毎日毎日飽きることなく。 優しい彼に蜂蜜漬けにされてるみたいな、そんな甘くて幸せな日々。 ―――けれど、私はただ愚かにも、悪魔の掌の上で踊らされていただけだったのだ。 ある日私は知ってしまった。彼が私に優しくするのは、天使である私を堕落させるためだったのだと。 思惑通りに私が堕天使になってしまえば、彼はすぐに私への興味など微塵も無くしてしまうのだろう。 あれだけ囁いてきた言葉は全部、そのためのウソだったというわけだ。きっと一喜一憂する私を見ては、裏で笑っていたに違いない。 ……ふーん。そうだったんだ。やっぱりね。 私が誰かに愛されるなんて、そんなはずはなかったのだ。それなのにうかうか騙されて、悪魔の言葉を信じてしまいそうになっていたなんて。 やっぱり、悪魔なんて大嫌いだ。 ……嘘つき。 ◇ ◇ ◇ 「アルファポリス」「カクヨム」でも連載中。 ブクマ、評価、感想、レビューなど大変励みになります。皆様の反応をお待ちしております(´˘`*) ※あらすじの内容は《ChapterⅠ》の最後、20話あたりです。ヤンデレ開花は《ChapterⅡ》の中盤か終盤からになります。 ※ネタバレOKな方は《ChapterⅠ》までの登場人物と世界観設定を《ChapterⅡ》のはじめに置いてあります。 ※この物語はフィクションであり、登場する人物・団体などは全て架空のものです。
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