世界の巨悪と呼ばれしおっさん、異世界に転生す～どうやらこの世界には魔法があるらしいので、慎ましく世界最強目指そうと思う～　　

　とある帝国の指導者をしていたヒドラ＝ケルシュナイダー、という50代のおっさんは追い詰められていた。敵連合軍に首都目前まで迫られていたのである。 　責任を感じ、自殺を図るヒドラは最期に自分が世界の巨悪であると書き綴られた新聞を発見した。 　──世界の巨悪は追い詰められた。そんな記事が書かれていたのである。結局、おっさんは世界から憎悪の目を向けられながら拳銃で頭を打ち抜いた。 　たが、なんか目を覚ましたら赤子に生まれ変わっていた。また、”悪魔の子”だとか呼ばれていて憎悪の対象でもあった。 　ただ、なんやかんやあってスキルだとか魔法だとかがある世界なんでかつて封印した中二心がうずうずしてくる。そんな訳で、自分が迫害対象であることがバレないように隠しながら、最強を目指すことにした。 　 　これは、かつて世界から憎悪されたおっさんがモブ（笑）として慎ましく最強を目指す物語である。