悪役令嬢だけど先手を打って婚約破棄してみた。
最終更新:2017/4/9
作品紹介
それは学園の卒業パーティーでの出来事であった。 パーティーで歓談を楽しんでいた卒業生の公爵令嬢、マイオドールの元に、婚約者のシドがやってきた。 「マイオドール、お前に話がある!」 「丁度良いですわ。私もシド様にお話しがあったのです」 シドは別の女性、メアリーを愛しており、マイオドールに婚約破棄を突きつけるつもりであった。 しかもマイオドールはメアリーのことを皆の前で良い訳のしようのないほど確実にイジメている。それは勘違いとか誤解では断じてない。そんな令嬢と結婚なんてできるものか、こんな婚約、絶対に破棄してやる! と。 「ここに居る皆を証人とさせてもらおう、皆も聞いてくれ! いいかマイオドール! 俺はな、」 「シド様! あなたとの婚約、破棄させてもらうわ!」 その時、悪役令嬢が先手を取って婚約破棄を突きつけた。
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