無防備都市
最終更新:2024/2/5
作品紹介
世界にその名を冠する無防備都市ソーリャ。 そこには代々聖女と呼ばれる存在があった。 今代の聖女の名はセレフィアム・ターニャ・ソーリャ。 時がくれば神殿の奥深くにこもり、世俗とは離れて生活をするようになる彼女も、今はまだ10才の少女。 大人たちに隠れて神殿を抜け出しては、外でできた友人とわずかな自由を楽しんでいた。 友人の名はウォーダン。 都市の生まれではなく、祖父と共に旅をする放浪の民であった。 都市の人間であれば、聖女となる娘に近づくこともない。 知らぬが故の友情だったが、2人の仲は大人によって裂かれることとなる。 放浪の民の子どもなど殺してしまえ、という大人たち。 セレフィアムは泣いてやめてと頼むが聞き入れられない。 暴行を受け、気を失う寸前、ウォーダンは彼女に誓う。 「いつか必ず、助けに来る」と。 この街は何かがおかしい、何かが歪んでいる。 それから10年。 ソーリャは各地を侵略して回る帝国の脅威に晒されていた。 人々は強大な軍隊を前にしても都市の結界を信頼している。 しかし、その結界はなぜか帝国の軍隊の進軍を妨げることはなかった……。 ※作中で災害が発生します。ご注意ください。
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