ききょうくんとなずなさん
最終更新:2021/11/24
作品紹介
心に傷を負いながらも、高校入学をきっかけに出会った友人たちと、悩みながらも成長していく、友達以上恋人未満、ほっこりシリアス、明るく切ない、青春ストーリー。 僕らふたり、立入禁止の屋上から始まった──。 中学生の頃、僕はいじめを受けていた。そのトラウマから登校できなかった僕が高校生活を始めたのは、入学式から一週間程経ってからだった。 そんな僕が一番最初に話したのは、退屈そうな顔をした隣の席の女の子。彼女が昼休みにひとり向かったのは、立入禁止の屋上。「そこ、立入禁止じゃないの?」そう問いかけた僕を見下ろした瞳は、どこか影を帯びていた。屋上に繋がる扉から見えた、青く澄んだどこまでも自由な春空、そして、僕を見つめる空色の瞳。見えない何かに背中を押され、立入禁止の先に踏み入れた時、僕と彼女の人生が交差する──。 表紙イラスト→八女茶様 HJ2020後期、最終選考作品 全4章、34万文字
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