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@オノログ
作:ぽよ
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最終更新:2021/8/18
拙作「この世の終わりも神次第」の改稿版です。
それはよくある日常です。 毎日の生活はありふれていて、わたし達の誰もがそれを続けているのです。 朝起きてから眠るまで、学生なら学校へ行ったりお弁当や給食を食べ、社会人なら働いて、疲れて帰ってくる。 休みの日には寝坊して、またははりきって出かけたり、家事をしたりする。 そんなつまらない日々の中で、つい思ってしまうのが、「あ~あ、世界、滅びないかな」。 身に覚え、あるでしょう? ダルくて学校や会社に行きたくない。なんなら休みの日にふとんから出なくちゃいけないだけでも。 ましてや足の小指をタンスの角にぶつけようものなら、間違いなく世界を呪い、そして神は滅ぼすのです。 ここの神様はわたし達の些細な願いをきっちり叶えてくれる、かなり勤勉な神様。よその神様は少し見習って欲しいくらいですね。 繰り返す日常は小さな願いで滅び、そしてまた次の日常へと続いていく、まるで平行世界のように。 3話くらいまで読んで、思ったことは、これ一生書いてくれないかな、でした。 新聞の4コマ漫画みたいに、毎日ひとつずつのささやかな日常が描かれて、そしてそれはお約束のように滅ぶ。 一種不条理劇のようで、でも、その日常を見つめる目は温かいのです。 さて、わたしの生きている世界はまだ滅んでいませんが、それは同じくらい微かな、可愛らしい理由で救われているのに違いないと、読了した今は思えてなりません。 皆さんの世界もきっと。
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