ログイン/新規登録
※事前に利用規約をご確認いただいた上で登録をお願いします。
メールアドレスで登録
Googleで登録
Twitterで登録
メールアドレスでログイン
Googleでログイン
Twitterでログイン
作品
レビュー
登録/ログイン
その他
@オノログ
作:深恵 遊子
評価
読んだ
気になる
読んでる
星5つ
100.0%(1)
星4つ
0%(0)
星3つ
星2つ
星1つ
未評価
最終更新:2020/1/26
授業参観の折、息子が読んだ作文の始まりは 「——ぼくのパパは"ごくつぶし"です」 だった。 なんで!?息子にそんなこと言われるようなパパやってたっけ!?
授業参観日に子供が突然の爆弾投下、否応なく始まってしまう公開処刑のお話。 とはいえ、全体的にはほのぼのとしたお話でした。登場人物たちの関係性、彼ら彼女らの間に確かに感じられる、信頼感のようなものがとても心地よかったです。 翔太くんの立ち位置と存在感が好き。このお話そのものは大人たちの物語で、彼はある意味ただの爆弾投下役なのですけれど。でも、というか、なのに、というか、なぜかしっかり真ん中にいる感じ。不思議。 最後、おどけて内心に嘯く「ごくつぶし」という自嘲。もちろん本当にごくつぶしというわけではなくて(雑誌の仕事もしていますし)、でもそこに「元奨励会員」という設定が加わるだけで生じる謎の重み。だいたい大崎善生先生のせい。 よく考えると結構すごい風評被害が発生しているのですけれど、反面、それを冗談にしてしまえる仲というのがしっかり伝わってくる、その空気感がこの作品の最大の魅力だと思います。ほっとできるお話でした。
和田島イサキ
投稿
作品へ