絶世の美形?いやいや、俺達、元の世界では普通です。
最終更新:2016/12/25
作品紹介
諫早拓人(いさはやたくと)は知っていた。美に対する定義は、時代によって、場所によって、変動する。平安時代の美人は麻呂眉にお歯黒で、むしろ顔が見えずに髪の美しさが美貌だったと。ゆえに、美形の定義も変動することを。 けれど、彼は知っていた。自分はモブだ。普通顔だ。平凡だ。モブ顔なのだ。 それが、絶世の美男子とか言われる状況が、どれほどオカシイかなんて、彼はちゃんと、解っていた。 ※「カクヨム」さんにも投稿しています。
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