魔剣に転生したけど使い手がチート過ぎて私の存在価値が危うい
最終更新:2018/11/16
作品紹介
「我が銘は炎の精霊剣メル! 人間よ、我が刀身にたっぷりと血を吸わせてくれよ?」 剣に宿る精霊として転生したは良いが、作製後に放置されること千年。ようやく会えた少年をそそのかし、使い手にした。そこまでは良かったが少年の様子がどうもおかしい。 「これが魔法よ。使えるようになるには長年の修行が必要だけど、それまでは私がサポートを……え? もう覚えた?」 「食べられる野草、食べられない木の実。旅をするに必要な知識は多いわ。でもゆっくりと覚えていけば……え? もう覚えた?」 「この魔物は外皮が固いけど、関節などの脆いところを狙えば……ちょっと! 素手で破壊しないで!」 少年は一度教えれば大抵のことは覚え、身体能力も高く、魔力量も多い規格外の少年だった! あれ……? 私、必要なくない? いやいや、まだ私には知識量と魔力制御がある! これは剣に宿る褐色美少女に転生し、使い手に捨てられないよう必死に自身の有用性をアピールする魔剣の物語である。なお、なんやかんやで勘違いされながら使い手には大切に扱われる模様。
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