読みきかせのための冒険物語 『マッサのおはなし』
最終更新:2020/12/24
作品紹介
※この物語は、ある親御さんが「子供に読み聞かせをする物語がほしい」とおっしゃっていたことを受けて、その方のお子さんのために語ろうと考えたものです。 ※「子供を聴き手として音読する」前提で書いておりますので、初読でも言葉の切れ目が分かりやすく、音読したときに伝わりやすくなるよう、わざと読点を多めにしたり、くだけた表現を使用したりしています。 ※「読みきかせのための」と書いていますが、もちろん「自分で文章を読むよ!」という子どもたちも、子供の心を忘れぬ大人たちも、ぜひどうぞ! * * * 小学生の男の子・マッサは、ノートに自作の物語を書くことが何よりも好きだった。 ある日、同居している祖父に、そのノートが見つかり捨てられてしまったことから、マッサは家出を決意する。 しかし、そんなことをしてもすぐに見つかると考えたマッサは、逆に、家の中の「あかずの間」といわれている部屋に立てこもることにした。 その部屋のすみには「不思議な世界」への入り口があった。 なぞの白い生き物に導かれて「不思議な世界」に入りこんだマッサは、そこで様々な冒険に出会い、やがて、魔女たちのあいだに伝わる予言によって、自分にひとつの使命が課せられていることを知る。 【王子と七人の仲間が、魔王を倒し、世界を救う】――
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