裏プロゲーマー放浪記『アルムナイ』 ～TASer vs チートバグ～

『TAS魔理沙』とは対極、シリアスなTASの物語。 ――時に、西暦202X年。 現実よりeスポーツが栄え、プロゲーマーが人々の憧れの職業になり、ゲームセンターが乱立し、ゲームがオリンピック競技になることも噂される、そんな現代の日本が舞台。 光が当たれば影ができる。 表があるならば、裏もある。 競争に敗れてプロゲーマーになれなかった者、eスポーツの未来に失望した者、「人間卒業」の域に達して相手が居なくなった者……彼らは「裏」プロゲーマーとなり、生きるために「ゲーム賭博」へ身を投じていった。 「TAS=Tool-Assisted Speedrun」の力の一端を手に入れてしまったゲーマー、霧雨祐《キリサメ タスク》。 強さと引き換えに失った自由を奪い返すべく、異能の蔓延る「裏」の世界へ飛び込んでいく……。