野球を諦めた俺が女子野球部のコーチ兼マネージャーになった話
最終更新:2021/5/23
作品紹介
俺が野球に捧げてきた時間は、全て無駄だった。 名門高校で一年生からエースだった中村冬也は、肩の故障と投球障害(イップス)によって野球を辞め、地元の埼玉の県立高校に転校した。 しかし、転校先の高校は二年生の前期まで強制的に部活に入らねばならず、さらには自分が有名な選手であることを知っている武田千夏と出会い、野球部へ勧誘される。 当然、二度と野球などやらないと決意した冬也だったが、千夏は彼に向かってこう言った。 「人生に無駄なことなんて一つもない! 私が冬也くんの努力を肯定してみせる!」 今までの努力は無駄だという冬也と、無駄なことなどないという千夏。 それを確かめるために、ちゃんと野球を諦めるために、冬也は女子野球部へと足を踏み入れる。 負けたくないライバルがいて、叶えたい夢があって、様々な想いで野球と向き合う部員たちとの関わりの中で、冬也の心に変化が訪れる。 そうして冬也が見つけ出した答えとは―― これは過去の自分を肯定し、未来へと歩いていくための、熱と青春の物語。
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