（未完）予備の聖剣伝説　～金貨１０枚で義娘から縁を切られた元剣聖の魔王特攻自殺紀行～

とある街で剣術道場の師範をしていたニール。彼には義娘がいた。元恋人が間男と作った子供が。 せめて人から指差されないように厳しく躾けた結果、義娘はこうのたまった。 ―――勇者の仲間になりたい しっかりした金銭感覚を持ってほしいと、少ない金額のやり取りを続けさせた結果、金と権力をちらつかせたクソガキ勇者に義娘は連れて行かれてしまったのだ。 「……結局あの血筋とは縁がなかったんだな」 その後、おかしな貴族と義娘が道場を訪れ 「あの子をワシの娘としたい」 もうどうでもいいわとその話を承諾、金貨１０枚で今までの生活はなかったことにされた。街の人たちには同情されたが、もうどうでも良くなったニールは道場をたたみ、死に場所を求めることにした。 どうせなら戦いの中で死にたいと考えたニールは、剣を求めて剣の墓場へと向かう。そこで出くわしたのは、予備の聖剣だと名乗る不思議なしゃべる剣。銘を”エクスガリバー”と名乗った。