超絶人気アイドルが俺を必要とするのには理由がある

中３の秋、俺はテレビに映るアイドルを見た。ひじり８４の山吹さくら。俺と同い年。歌がどうとか踊りがどうとかっていうのは俺には分からない。けど俺の心臓は高周波を記録し、どんどん高鳴っていった。俺も、山吹さくらのように強く生きたい！ だから俺は努力した。頑張って中学校に通うようになった。そして、この田舎町から脱出して東京に行こうって決めた。２月。見事、東京の高校を受験し合格。俺は東京への切符を手に入れた。とはいえ、この広い東京で山吹さくらに出会える確率は極めて低い。だったらせめてひとかどの恋くらいはしたいものだ。だから俺は、周到な準備を欠かさなかったはずなのに……。 これは、エロあり、笑いあり、涙ありの欲張りな２人の高校生の恋の物語！ ２０２０年６月１４日（日）から１５日（月）にかけて、大規模な改稿作業を行いました。 改稿したのは、ステージ０２〜０６です。分割したのがほとんどですが、人気のあった 『スタジオ０５　混浴とキス』については、大幅な加筆（エピソード１つ分）を行いました。 ☆☆☆☆ この物語は、キスをテーマにしています。それは、コミュニケーションとしてのキスです。登場人物はキスを通して相手を理解しようとします。（性交という言葉でいう『交』を強調しているつもりです。）従いまして、相応にきつい性描写や説明を付け加えた話が存在します。