紀元三〇〇年七月七日
最終更新:2016/12/23
作品紹介
貧しい山村出身の「ぼく」は、自身のクローンとともに工場での短縮労働に従事していた。 短縮労働は、少子高齢化の時代に導入された新しい雇用形態だ。 クローンと労働を分割し、定年までの時間を短縮。 契約期間を終えれば、国から高額な年金も支給される。 その年金を持ち帰り、故郷の婚約者と結婚をするのが、彼の夢。 ……そのはずだった。 ある事実に気づくまでは。 紀元三〇〇年七月七日。 長い長い一日が、大音量のアラームとともに動き出す。 第四回ハヤカワSFコンテスト一次選考通過作改稿。
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