名無つ歌 ‐ななつうた‐
最終更新:2014/8/4
作品紹介
俺の高校には、ちっぽけな祠がある。 夏休みが始まって数日。 俺達は、うっかり祠の鏡を割ってしまう。 そこから、全てが狂いだした。 部活動のざわめきと、蝉の声が遠くに聞こえる中庭で、俺は例の祠の前に立っていた。 九月に行われる文化祭の、下準備をするためだ。 俺達のクラスは、この高校の七不思議をめぐる、スタンプラリーを出しものにする事が決まっている。 この祠は、そのスタート地点である。 文化祭の成功は、もうひとりの実行委員若葉と、我らがクラスのアイドル、委員長にかかっているだろう。 幼馴染でもある若菜とは、なんだかんだで、幼稚園からの腐れ縁だ。 皆が祠の前に集合した時、それは起こった。 突然、空の無い奇妙な空間に入り込ん でしまった俺達六人。 不気味な黒い影に取り込まれ、ひとり、またひとりと消えていくクラスメイト。 祠に伝わる『七つ歌』の謎を解き、元の世界に戻る事が出来るのか? 全七話構成 なろう公式企画「夏のホラー2014」参加作品
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