私の部屋は二階にあった。南向きの大きな窓は道路に面していて、ちょうど真向かいの家の門扉の上には夜間に人が通ると灯りが点く、いわゆる人感センサーライトというものがつけられている。 ある晩、ふと窓の外を覗いた時、誰一人通っていないのにセンサーライトが点いたのを目撃する。犬や猫すら見えなかった。数日後、私は、子供の頃に経験した都市伝説のような恐ろしい出来事を思い出す。あそこを通っているもの、あれは、まさか……。
更新:2014/8/5
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「今日のアタシの弁当はゴーカだよ? なんてったって、ほら!」 蓋を開けて、中身を私に見せてきた。 なんてことのない興味本位で覗き込んでみる。 見てみると、爪や髪や肉のぐちょりとした塊や、細かく砕かれた骨が箱の中にびっしり敷き詰められていた。 「………………え?」 私の動きが止まる。 そんな内容のホラー短編です、暑い日の納涼にどうぞ。
更新:2014/8/5
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八月五日。島根県のあるマンションに引っ越してきた谷森竜。彼は悪霊が住み着いていることで有名なマンションの一室で動画サイトの生放送番組を行う。 あなたは衝撃の三十分間を目撃する。そして谷森竜によるインターネットラジオ番組の果てに恐怖するだろう。
更新:2014/8/5
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今にして思えば、あの夏の日に俺に起きたのは、全然大した出来事じゃない。生きるの死ぬのの話じゃないし、怪我のひとつもしやしない。 でも、それでも。 思い出せばひどく不快な心持ちになる。思い返せば心底不愉快な気持ちになる。 それはそんな記憶だった。 悪意の介在を感じずにはいられないアレを端的に言い表すなら、結局この言葉に落着する事になるだろう。 あの日から俺は、袋菓子が嫌いになった。
更新:2014/8/5
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信子には二人の子がいる。主人は訳があって一緒にいない。祖母もいるが、これも訳アリで同一家計とはしていなかった。ひっそりと淡々と暮らしていければそれでいい。そんなふうに思っていたのに。ある日、子供たちが視線を感じるのだと言いだした。信子には感じられない違和感をきっかけに、刑事までが訪問してくる羽目になり……。 家族とは家庭とは。認識の違いは、どうやって知覚すればいいのか。 小説になろうの企画、『夏のホラー2014』への参加作品です。怖いかな? ※R15か、判断できませんでした。申し訳ないです、誤字脱字、レーティング違うぜ、などのご指摘は拍手コメントからお願いいたします。
更新:2014/8/4
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友達から「LINEの既読無視が多いよね」と言われた。 スマートフォンはポケットに入れたまま歩いていると勝手に電話をかけてしまうこともあるので、そういった些細なミスで既読にしてしまっているのだと思って余り気にしないでいた。 違う日に別の友達から「あれは無くない?」と言われた。 聞いてみると、LINEで友達の相談に私が酷いことを言ったらしい。履歴を確認してみると、確かに辛らつな言葉を投げつけた跡があった。 私の知らない私が、スマートフォンから増殖する。
更新:2014/7/28
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毎朝バスで通学する男子中学生、笠上。 彼は、必ずバスで前の席に座る少女の、後ろ髪に恋をしていた。しかし、彼は少女の名前も、声も、顔すら知らない。そして彼女には、おかしなところが一つあった。彼女はいつでも、決して、振り向かないのだ
更新:2014/7/27
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とある博士とその助手は、地図にも名前のないその廃村を調査しにむかった。
更新:2014/8/5
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…誰にでもある事、何処にでもある物。 そんな日常に、言い様の無い何かは存在していて。 第六感としてそれを察知する能力が、人間に残されているのだと知る。 きっと誰しもが…感じることが出来るだろう。 それに気付いた時、恐怖とは何かを知った。
更新:2014/7/25
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