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読後感、爽やか。ちょっと苦しいすれ違い

5.0
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 「彬光の家族」を読んでから読むのがおすすめ。登場人物把握のためにもぜひに。単独ではちょっと、意味不明に感じる部分もあるかも……?


 短編なのでさくっと読めますが、内容は濃いめ。ちょっと胸が苦しくなるような恋愛要素あり。今作も「彬光の家族」に続けて家族愛的なものをすごく感じます。


 ”私”はあまり性格は変わっていないけども、一途さは一層強くなっている感じ。そのせいで少し、視野が狭くなっていて、それと恋人との長い付き合いの長さからの慣れ的なものが、悪い方向に噛み合ってしまった感じでしょうか。


 檸檬を皮ごと噛んだような作品。

 最初に苦み、次に酸味、最後に清涼な香りが残る。


 読後感がとてもよく、それまでの過程はそのために存在します。

 心をきゅっと動かしたい方は、ぜひ読んでみて下さい。

MACK

登録:2021/7/30 06:42

更新:2021/7/30 06:42

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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