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@オノログ

少女のまなざしが動かさんとするもの、それは──。

5.0
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ひとつの、たったひとつだけの、ささやかで何よりも重い想いが、わずか一〇才の少女をひたむきに動かす物語。


彼女は『絶対に』と言ったことを『絶対に』やり遂げる。

こんなに気持ちが強くて頑固でまっすぐな人に、リアルだろうが物語の中だろうがワタシは会ったことがありません。

誇る自作にすらいません。

「あ、この娘にはかなわないだろうな」と、彼女のまなざしと凛としすぎた笑顔に説得されてしまうわけです。


保護者をいい遣わされた賢者も。

護衛につけられた灼虎も。

道中出逢ったウサギお兄さんも。

旅の最中の鱗属のお姉さんも。

王室から世界を見たくて飛び出した彼女も。

みんなみんな、たった一〇才の少女のまなざしに胸打たれ、託し、知らぬ間に手を取りあって危険を承知で前へ前へ、前へ。


動かないと思われた女王様も、空想生物だと思われていた生物さえも、たった一〇才の少女は動かすことができるのか──いや、『動かすところを見てみたい』と知らぬ間に思っているのです。


ルベルちゃんは『絶対に』泣かない。

ルベルちゃんは『絶対に』諦めない。

ルベルちゃんは『絶対に』離さない。


惰性が本気になって、本気の目線がひとつに集約されたとき、あなたはどこを向いていられると思いますか?

ルベルちゃんのまなざしを、真正面から見ることができますか?


ルベルちゃんと共に、さぁ、旅をしてみてきてください。

強く想う心が気持ちが、一体何を動かせるのか。


これは奇跡の物語ではありません。

たったひとつの、想う心の物語です。

ぶん殴ってでも、首ねっこふん掴まえてでも、絶対にもう離れたくない。

ルベルちゃんの想いと親子の想いを、是非とも最後の一文字まで、ご堪能いただきたいです。

佑佳《なつ色のふみ販売中》

登録:2021/8/7 00:08

更新:2021/8/7 00:08

こちらは佑佳《なつ色のふみ販売中》さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。