婚約者である戦わない王子の代わりに、男装し前線で身を粉にして敵を倒し続ける聖女であるヒロイン。そんなヒロインを疎んじ婚約を破棄する王子、彼女の力に目をつけ欲する隣国の王子、隣国からやってきた聖女3人の思惑が絡み合って大きな騒動になっていく。
ヒロインのチート具合が凄すぎる、かつ、本人の無自覚っプリが突き抜けているせいで、いろんな人との「あなたはすごい」「そんなことない」という旨のやり取りが、クドいというか茶番に見えてしまって若干萎える。
恋愛も、そういう方面に疎いという設定のため最後までごくごく薄味で、ヒーロー自身にも正直言って惹かれる要素がこれといってなかったせいで、二人のやり取りにトキメキ的なものは皆無だった。
バトル部分も、色々な要素を詰め込んで一気に放出しましたといった感じで急展開感が否めない。
見た目コッテリな料理がかなりの品数詰め込まれてるけど、食べてみたら全部同じ味でしかも薄味だった……みたいな残念さが際立つ作品だった。
登録:2021/8/8 03:07
更新:2021/8/9 17:35