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音楽テーマのダークファンタジーコメディ、開演。

5.0
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 異世界に召喚される主人公といえば、聖女だったり勇者だったり、もしくは役立たずスキルと言われて追放されるなどバリエーションパターンがありますが、こちら、音楽を趣味にしている凡人が、その凡人のまんまで魔王の元に召喚されております。そして、そのままの自分で良いという。


 主人公の詫歌志(たかし)はDTMを趣味にする普通の男子。徹夜で作曲にいそしんでいたところ、気付いたら魔王の前に引き立てられ、国歌を作れと命じられるという形で物語は始まるのですが……。



 この作品、ダークな出来事をとにかくライトに読ませて来る。


 

 主人公が魔王サイドになるためか、読者としても考えが魔王軍の方に寄ってしまって、討伐に来る人間よりモンスターの方に愛着がわいてきてしまい。というか、モンスターが可愛くてコミカル。ハロウィン感。


 物語のシナリオだけをなぞると、結構重い設定で混沌とした闇の世界観、魔王のやってる事は凄惨極まりないのですが、もうそんなの欠片も感じさせないぐらい、コメディ。

 コメディには風刺や毒がスパイスとして効いて来る事がありますが、この作品では魔王軍らしい闇の部分、残虐な部分がその毒の役割を果たしている感じかも。


 勢いと、ノリと、絶妙な言葉選びで、笑ってしまうシーンが随所に。外出先で読むのは控えた方が良いかと思います!

MACK

登録:2021/8/17 14:49

更新:2021/8/17 14:49

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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5.0
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MACK