石器時代のシベリアが舞台となる作品です。
赤い粉が吹き出す奇妙な石片……
それを拾ってしまった部族は石片を遠くに捨ててこなくてはいけないと一人の若者を世界の果てに送り出す。
といった作品になっています。
私は石器時代に詳しくないので史実に忠実な世界観なのかはわからないのですが豊かでありながら厳しい自然が目に浮かぶようだと感じました。
少し残念な点として地の文がメタ的というか、〇〇はまだ発明されてない・⬜︎⬜︎となるのは何年後だ。 みたいな表現が多用されている印象を受けます。
私は作品に入り込みたいタイプの読者なので少し不満でしたが、教えてもらわないと存在するものだと思って読んでたと思うので仕方ないとも思います。
荒ぶる自然と危険な野生動物達を回避しながら世界の果てを目指す主人公の旅をぜひ読んでいただきたいです。
登録:2021/8/27 08:25
更新:2021/8/27 08:25