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聖夜の赤いリンゴと罪と罰。

5.0
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 ムスタ・ヨウルプッキ。フィンランド語に造詣が深い人なら、名前だけでピンとくるかも? 私は読了後に確認のために検索しました。 本編を読むと薄々わかるので、気になる方はぜひ本編でご確認ください!

 

 この物語の世界にも、サンタクロースがいて。良い子にはもちろんプレゼントが届けられるのですが。

 考えてみよう。悪い子はプレゼントをもらえないだけ?


 なんと悪い子には、プレゼントの代わりに犯した罪に対する罰を与えに来る人がいたのでした……。


 主人公ニーシャは、サンタではなく罰を与えに来るというムスタ・ヨウルプッキを待ち侘びる。アップルパイを用意して。


 彼女の毎年の願いはいつも切なく、そして、悪い子としての罪となってしまう願いも哀しい。そして重ねてしまった想いも罪の認定。


 その罪にムスタ・ヨウルプッキはどのような罰を与えるのか。そもそもそれは罰が必要な罪なのか。


 お互いが無自覚に秘めた恋心の行く末は。

 次のクリスマスが待ち遠しくなる物語です。

MACK

登録:2021/9/5 14:10

更新:2021/9/5 14:09

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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