まずなにより印象的なのが、怪物の登場によって『空』を失った人類というその設定。
この世界のあり方を強く示し、なにが危機でなにが恐ろしいのかを実感として知る。
その空の侵略生物と戦うのが、同じく空を飛ぶことが出来るようになった進化した人類『反重力種』であり、
主人公、真鍋マグがその力に目覚めたところから物語は始まる。
人類のために戦う、しかしその中でもそれぞれの戦う理由に違いはある。
そんな人間模様と、棄てられた地上のビル群を眼下に戦う絵的な美しさ。
そしてそれが極まったのが『さよなら東京』のラスト。
これは、まさにそこにある戦いの物語である。
登録:2021/9/11 11:05
更新:2021/9/11 11:02