ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

甘辛くしみ、胸に灯る”赤”の温度。

5.0
1

 この季節、寒さがより自分を追い詰めて来るような、そんな感覚を持つ人は多いのではないかと思います。

 思うように上手くいかない、評価がついてこない、乗り越えられていない自分自身に幻滅してしまう…学生時代も社会人になってもそんな日は時折やってきたりもして。


 心を疲弊させるのも人ならば、癒すのも人であったりする。

 態度だったり言葉だったり物質だったり。人から人に与えられるぬくもり。


 それは、お節介だったかもしれない。でもそれを素直に受け取れば心にぽっとあかりが灯る。


 主人公が抱えるそれは、心に灯った暖かさの色なのかもしれないと、情景が目の前に流れゆく見事な筆致で、読者の心も温める作品でした。

MACK

登録:2021/12/9 09:08

更新:2021/12/9 09:08

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

奴隷屋の日常

善や悪というカテゴリを持たない主人公の物語

 作品タイトルからわかる通り、主人公は奴隷屋。奴隷を売買するという商売をしている青年シリウス。その相棒ともいえるライファットと共に過ごす日常や、過去の出来事のエピソードが綴られた物語です。  奴隷の売買をする奴なんて、ろくでもないのではと思いきや、彼は善人でも悪人でもないです。  奴隷の生活環境を良くしてこそ商品としての価値は高まり、客ともwinwinという理念で、奴隷を商品として丁寧に扱うし、銃や剣に名前を付けて大切にする。物と人に対するベクトルが同じなのかな?という部分も。  「身内」と呼べる相手以外に対しては、物であっても人であっても、大事にすべきものは大事にするし、いらなくなったら捨てるというクールでドライとも言える部分もあり、こういう性格の主人公であることが、とにかく他に類を見ない気がします。  だからといってどっちつかずという訳でもなく、中庸というわけでもない。掴みどころがあるような、ないような。でも裏表がない、なんとも気持ちの良いキャラクターといった感じで。このシリウスという男を知るためだけでも、読む価値あり。  ライファットとのバディ感あるやり取りも小気味よいです。  日常といっても、事件が皆無なわけではなく、ほんわかするものから手に汗握るような色々なエピソードがあり、その物語ごとにキャラと世界観が深まっていき、気付けば最新話を心待ちにしてしまうという作品です。

5.0
1
MACK