ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

この恋は海に還ってしまうのか。「人魚姫」の心の行きつく先は。

5.0
1

 人魚姫といえば、知らない人はいないだろうという有名なアンデルセン作の童話。その物語をさり気無く下敷きにしつつも、新しい恋の物語が描き出される本作。


 エレオノーラは純粋で素直な透明感のある女の子。まっすぐ純情で、何処か寂しがり屋。そんな彼女が幼い頃大けがをした際のキスの相手……に恋をする。

 

 その恋もまた真っすぐな彼女。お相手は王子様。その恋を由としないのが、王子様の護衛ギルバート。

 王子という立場に縛られる優しいエドワルド王子、王子を護る事をすべての優先順位を置くギルバートだけどその心の奥底には……。そして無知だったかつての人魚は、人間界の暗部やしがらみを知り苦しんでいく。


 人間になる薬を飲んでしまった彼女の、タイムリミットは1年。


 繰り返される人魚姫の悲劇から、エレオノーラは抜け出す事ができるのか。

 頑張り屋さんの人魚姫を応援したくなる、ちょっとしんどい系恋愛ストーリー。この切ない恋の結末を見届けよう。

MACK

登録:2022/1/2 06:07

更新:2022/1/2 06:05

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

奴隷屋の日常

善や悪というカテゴリを持たない主人公の物語

 作品タイトルからわかる通り、主人公は奴隷屋。奴隷を売買するという商売をしている青年シリウス。その相棒ともいえるライファットと共に過ごす日常や、過去の出来事のエピソードが綴られた物語です。  奴隷の売買をする奴なんて、ろくでもないのではと思いきや、彼は善人でも悪人でもないです。  奴隷の生活環境を良くしてこそ商品としての価値は高まり、客ともwinwinという理念で、奴隷を商品として丁寧に扱うし、銃や剣に名前を付けて大切にする。物と人に対するベクトルが同じなのかな?という部分も。  「身内」と呼べる相手以外に対しては、物であっても人であっても、大事にすべきものは大事にするし、いらなくなったら捨てるというクールでドライとも言える部分もあり、こういう性格の主人公であることが、とにかく他に類を見ない気がします。  だからといってどっちつかずという訳でもなく、中庸というわけでもない。掴みどころがあるような、ないような。でも裏表がない、なんとも気持ちの良いキャラクターといった感じで。このシリウスという男を知るためだけでも、読む価値あり。  ライファットとのバディ感あるやり取りも小気味よいです。  日常といっても、事件が皆無なわけではなく、ほんわかするものから手に汗握るような色々なエピソードがあり、その物語ごとにキャラと世界観が深まっていき、気付けば最新話を心待ちにしてしまうという作品です。

5.0
1
MACK