気持ち良いくらい全員クズで、クズがクズを断罪する、ある意味で、ただそれだけのお話
クズが断罪されて殺されるのが大好きな人やざまぁが何よりも好きな人には刺さるのかも
キャプションに「純愛」とあったので興味を引かれて読んだのだけど割と後悔
読後感は良くない
最初の蟻を使ったポイント関係のところは割と楽しくて、そこに引きずられて最後まで読んでしまったのだけど本当になんというか……徒労感がすごかった……
ダンジョンの仕組みが汚物や陵辱、虫食など割と初期から最後まで本当に気分が悪くなるようなものばかりで、これを考えついて作中人物に実行させた作者さんはある意味すごいなー……と感心した
っていうか、割と露骨に性的なものを匂わせる表現ゴリゴリに入ってるのにR18じゃないんだと驚いた
行為を直接描写さえしなきゃ良いんでしょ、と作者がなろうという創作発表の場をあざ笑っている声が聞こえるようだった
ただ、徹頭徹尾登場人物全員クズで気持ち良いくらい徹底されているし、主人公もクズで性格最悪だけれどある程度自覚があるので割とそこはストレートで良かったし、キャラやシステム周りや仕組みはご都合やらあれこれ多かったけど、話としては破綻なくきちんと最後まで書き切っていて、そこは純粋に凄いなと思った
あとあくまでもメインの登場人物達は「邪神に召喚された」「魔王」なので、クズであるのは道理というか当然として考えると、このキャラメイクは正解なんだろうな
穏健派クズが主人公サイドで、陰険・攻撃的クズが敵サイド
キャラは、どのキャラも本当にクズで、誰にも全く何も感情移入出来なかったし、元いじめっ子たちが掲示板関係であれこれ始まった辺りから終始ドン引きのまま全員を眺めてる感じだった
人にお勧めしたいなどうかは、人による
断罪系であれば何でも良くて、虫や汚物や陵辱系表現に耐性があり、サクサク断罪されていくのに快感を覚える人なら多分楽しめる……とは、思う
間違っても、純愛目当てでは読んではいけない作品だと思った
確かに主人公もヒロイン(これもまたドクズ)も相手しかみてないし浮気もしないし添い遂げてるけど、これで純愛と言われてしまうと違和感しかないよ……
登録:2022/2/22 11:36
更新:2022/2/22 11:11