婚約者の浮気により婚約を解消したヒロインは、それまで通り仕事に精を出しながら日々を過ごしていた。仕事終わりに行きつけの食事処で美味しい食事に舌鼓を打ちながら、そこでだけ会う正体不明の飲み友達に愚痴を吐いたり気の置けない会話を楽しんでいるうち、彼と共に過ごす時間が大切なものになっていることに気付く。
ヒロインの飲み友達の正体はバレバレなので、一方通行の状態からどのように抜け出し恋を成就させるのか……という点を楽しみながら読み進められた。
水戸○門のような、結末がわかっているけどそれでも楽しめる安心感があった。
ざまぁはあるが、全体的にほのぼのとした内容なので残酷なことにはならない。
元婚約者の話の通じなさが突き抜けていたので、彼との決着がつくくだりは急展開というか拍子抜けする感じもあったが、ここを引っ張られても胸糞展開になるだけのような気もするので、これでよかったのかなと。
【追記】
第二部読了。今回もある意味王道展開で、意表をつくような独自色はこれといってなかったが、安心感満載で読み進め、ほっこりと読み終えることができた。
登録:2022/4/15 01:37
更新:2023/2/6 06:31