主人公のクリスが山の上にある美しい城【ミストレイズ】に心惹かれるところから始まります。情景の描写が非常に美しいです。水彩画を彷彿とさせます。
重要な役割を持つ存在として『竜人』が登場します。創世記から伝承される竜人の存在。それらに対する、各種族の捉え方が『宗教観』として表されています。種族の重ねてきた歴史や理念を大事にするあまり、他を排除したくなる。しかし、わかり合おうと寄り添い手を取り合っていく姿は、包むように読者の生きる勇気を奮い立たせてくれます。
オススメの作品です。
登録:2021/7/11 09:54
更新:2021/7/23 17:15