姉弟は両親との生きた証を残すため、死ぬまで終わらない殺し合いの場へと身を投じる。
2人を放っておけない損な性分の立会人は、彼らに1人の男を紹介する。
師匠であり、共に戦う仲間となる1人の男を。
物語の展開から考えると、少年少女の成長と、各章の最後に用意されている、丁寧な描写によって盛り上げられる戦闘が見どころと考えるのが妥当とは思うのよね~。
でもアチシは、この物語の最も注目すべき点は群像劇の如く描かれている、各登場人物の心理描写ではないかと思うのよ。
描写がかなり深めだから、若干テンポはゆったりめに感じるかもしれないけれど、豊かな描写力によって書かれる心理的葛藤は見事としか言いようがないの。
メインとも言える少年少女の成長と丁寧な戦闘シーンも含め、見所満載の秀逸作品よ。
こちらの作者様は長編を色々書いていらっしゃるけど、個人的にはこれが一番お薦めね♥
登録:2021/7/11 21:30
更新:2021/7/23 17:15