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365日、毎日1000文字ずつ綴られる少女の、やがて恋心に至る物語

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人間関係が下手で、めんどうくさい(褒め言葉)女の子が。

幼馴染みのお兄さんへの恋心を自覚するまでをリアルタイムで描いている、とても繊細な作品です。



主人公は高校生の女の子ですが、恋というのがよくわかっていません。

わからないのに付き合って欲しいと同年代の少年に迫られたり、大切なお兄さんに彼女が出来てしまったりして、分解できない感情に悩んでいきます。


けれど決してくよくよするわけではなく、友達の力を借りながら、少しずつ前に進んでいくさまが、とてもいじらしく。

一方でやきもきとしたり、面倒くさい子だと微笑ましく感じられます。楽しいです。



作者特有の、柔らかさと繊細さが同居した比喩表現は見事極まりなく、キャラクターの動かしかた、台詞回しの自然さなど、とても素晴らしいものです。


それが毎日1000文字ずつ、なんと200日も続いています(2021/07/12時点)。



読み応え抜群!

じれったさと甘酸っぱさも抜群!



少年少女の等身大の恋物語や、少女と年上のお兄さんとの関係性からしか摂取できない栄養素を補給したい方に、とてもオススメの作品です!

第二部はとくに、これまでの積み重ねもあって怒濤の勢いで物語が進んでいきますので、是非とも皆様、お読みになられてみてください!



夏の休暇は、この作品を一気読みで決まり!

雪車町地蔵(そりまち じぞう)@きっとモノを書く人

登録:2021/7/12 17:03

更新:2021/7/23 17:15

こちらは雪車町地蔵(そりまち じぞう)@きっとモノを書く人さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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