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顔も声も分からない。だけど2人は少しずつ惹かれあっていった。短歌を通して……。

5.0
2

 まず、ウェブ小説を読んでいると、時々自分にとって特別な作品に出会えることがある。

 この『はえあるはる』も私にとってそういった特別な作品となった。それを知っていただきたい。


 

 短歌をこよなく愛する女子高生、及川葵はスマホで見つけた短歌アプリで、日々心に浮かんだ短歌を投稿していた。

 そしてある日そのアプリで、毎回反応をくれる『中目』というハンドルネームの人物がいることに気付く。

 『中目』がくれる【いとをかし】というSNSで言うところのいいねや、葵の短歌に対しての返歌はいつしか彼女にとって特別なものになっていた。

 そして……。



 というようなあらすじの本作。

 まず、ウェブ小説を書いている作者の方であれば、この葵の気持ちに激しく共感していただけるはず。

 自分の書いた作品に毎回、感想やいいねをくれる方がいたら、その人の反応がとても嬉しいし、どんな反応をしてくれるか楽しみですよね。

 その“共感”という点で本作は本当に感情移入しやすく、葵の感情に一喜一憂してしまう。


 そしてうたわれている短歌にも注目していただきたい。葵や中目の短歌や返歌に細かな心情までもが描かれており、想いがしっかり宿っているのが分かる。

 素晴らしい点は沢山あるのだが、この部分が特に私の心を大きく揺さぶった……。


 ーー想いは短歌となり

 ーー短歌は奇跡を生み



 はえあるはる 

 交わす短歌に 

 想いが宿り 

 はえあるはる

 想いは奇跡を

 手繰り寄せ

 はえあるはる 

 想いを寄せた 

 その日から


 この詩をもって私のレビューとさせていただきたいと思います。

 間違いなくあなたにとっても特別な作品となると確信しております。

 是非一読くださいませ。

むらもんた

登録:2021/7/16 00:19

更新:2021/7/23 17:15

こちらはむらもんたさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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むらもんた