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ついぐなの人魚は血を泳ぐ

人魚、と言ってもマーメイドではなく「その血を飲むと不老不死となる」という日本の人魚伝説をベースにした怪異譚

物語の初っ端、冒頭で主人公は両腕の肘から先を奪われる、一緒にいた神主は両眼を、小学生の女の子は両足を獲られる、といったホラー展開です。 次々と現れる怪異もみなオリジナルでグロく、類似するものを私は聞いたことも読んだこともありませんでした。 …………しかしこの話を紹介する上で、どうしても避けて通れないのは、作品ページの最初に作者が記した煽り文句です。 「オレの父親は三人いて、全員が殺人鬼。息子を守るため怪異に立ち向かう! 」   ↑ 赤のフォントで書いてあります ツッコミどころ満載です。 ですが、ギャグ要素はありません。かつ、煽り文句に嘘は一つもありません。 霊感・霊能は一切ないが、平然と人を殺せる強メンタルのキャラクターを3名も登場させると、ホラー小説はどうなってしまうのか? 怪異サイドからすると霊能のない人間などやりたい放題ですが、三人の父親はどんなエグい状況になっても心折れることはありません。パニックとはまったく無縁です。ある者は意志の力、ある者は直感に従い、またある者は信仰を支えに怪異から息子を守ります。 彼らは物語りの最初から最後まで一貫して息子を生き残らせることを第一に考えています。まったくブレはありません。読んでいてそこはヒシヒシと伝わってきて、予想外の展開が続くホラーなお話にあって唯一の信じられる拠り所と感じていました。 (なんか良い話みたいに書いてしまいましたが、父(達)は何人もを拷問した上で殺しています。ごめんなさい)

5.0
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恋の夜行列車