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エブリスタヒューマンドラマ連載:5話完結

Thinking of you

ヒロインの舞子は脚本家。勉強をし直すために、ひとりロンドンに来ている。 好きな男性も脚本家。しかも成功を手に収めている。そのひとと同等でありたい、自分を対等と認めさせたい、実績を作りたいと肩ひじ張って頑張ってしまう舞子が痛々しい。 ルームメイトのケイティは励まそうとするが、その親切すらおせっかいだと切り捨ててしまう。 ケイティのほうはわが道を行くスタイル。焦って実績を求めようとはしていない。それがまた舞子には癇に障ってかなりとげとげしい。 そのとげとげしさが感情的で当たり散らして発散されるのであればまだしも、脚本家という性質上、なんでも分析してしまって――自分の行動に隠れた心理とか、あざとさとか――どんどん身動きが取れなくなっていく。 孤独に苛まれていく。めんどくさいひと、舞子。 けれど根気強く舞子を励ますケイティのおかげで舞子は立ち直り、舞子の明るい未来が(少なくとも恋愛においては)暗示される。 ところで、表向きは舞子の物語なのだが、本編の隠れた主役はケイティである。嫌がられていることくらいはわかっているだろうが、舞子を慰めようと声をかけ、外に連れ出し、恋を応援する。この寛容さはお国柄の違いによるものなのか人柄なのかははっきりとはわからないが、彼女の存在が始終、暗くなりがちな作品を明るく照らし、ほっとさせてくれる。 美しいロンドンのクリスマスの光景と、ホットワイン、それによって次第に舞子のかたくなな気持ちが溶けていく場面は静かで美しい。

5.0
  • 作品更新日:2021/12/2
  • 投稿日:2021/12/25
エブリスタヒューマンドラマ連載:7話完結

ダナンに降る雪

流星はプロのシンガーだったがヒットが続かず、失意のうちにダナンで旅行代理店を営む姉のところへ逃げ込む。そこで……ボーイミーツガール。 まあかわいらしくぎこちない恋愛が始まるのだが、浜辺で、カフェで、チョコレートやで、アミューズメントパークで……ロケーションがいちいちかっこいい。 とても映像的(変な言葉だがいい言葉が思いつかない)な文章で、読者もダナンの町にいるような気持ちになる。ついでにかっこいい、かわいい誰かと一緒にダナンの町を歩きたくなる。 もちろん最後には「大団円」という言葉がふさわしい華麗な幕引きが用意されている。 誰か映画にしてくれないかなあ……。

5.0
  • 作品更新日:2021/12/19
  • 投稿日:2021/12/25