俺が死んでも世界は回る
ダークファンタジーとしても、物語としても、小説としても傑作。 主人公達のどれにも感情移入でき、彼らが物語のためにいるのではなく、生きており、彼らの物語を体験してる風に感じる。設定は王道だが、物語は邪道な普段は脇役だっただろう人達の物語で新鮮さを感じる。 文体は難しいわけどもなく、変にシンプルなわけでもなく、誰でも楽しめて読めて、気軽に読むことも、深く読み込むこともできる。 ダークファンタジーや濃厚ストーリーを読みたい人におすすめ。
- 作品更新日:2019/9/27
- 投稿日:2021/7/29
棺の魔王 (コフィン・ディファイラー)
死と生をテーマにした濃厚なストーリー。 戦記と書いてるが、どちらかと言うと群青劇。 味方も敵も、誇りや目的を持ち、そのため先に行動し、自分なりに抗い、最後の最後にそれをかけて争う。そんな、芯のあるキャラクターが読みたい人にはおすすめ。 キャラクターは多いが、似てる人はいないため、間違えることはないし、クライマックスでも、全員にスポットライトを一回はあてて、彼らの物語の結末を見せてくれる。そのため、物語は丁寧で綺麗にまとめてる感じがある。 残念ながら、文体は読みやすいが、これといって特殊なものを感じさせないにで、文学小説を読みたい人にはお勧めできません。 本編は終わってるが、続編が更新されてない。しかし、ほぼ別の作品なので、あまり影響はない。
- 作品更新日:2019/8/6
- 投稿日:2021/7/29
ロスト=ストーリーは斯く綴れり
主人公の、生きる理由、存在意義、信念が描かれていくそんな物語です。 でも、不器用で、直向きで、過去と葛藤しながらで、かっこいい主人公ではなく、泥臭いその有様に惹かれていく、そんな人物です。 また、主人公以外に、敵も脇役も自分の目的と信念があり、それにそって行動していきます。 文体としては、なろうにしては硬いが、読みづらいほどではない。 しかし、スロースタートであるため、素早い展開を最初から欲しい人にはお勧めできません。 同じく、複雑な展開もあるので、気楽に頭を空っぽにして、何かを読みたいという人にもお勧めできません。 その代わり、そこそこ長く、じっくりと練られたストーリーを読みたい人にはお勧めです。
- 作品更新日:2024/4/2
- 投稿日:2021/7/10