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作:群青狐

変えられた運命の果てにⅡ

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最終更新:2019/1/17

作品紹介

  復讐の幕はありとあらゆる世界の観客の不安を煽る様にゆっくりと上がった。 "彼女"という存在が与える不安、"彼"という存在が与える恐怖を間近に感じながらも客観的にしか見れない者達は、彼等の世界の希望に縋るしか出来ない。 だが、その"希望の一部"は既に無くなりつつある。 "彼女"という存在が、憎しみで消して行く。 そして、"2つ"の希望がまた無くなろうとしていた。 "彼"という乱暴な存在によって。 "2つの希望"を"支える希望"は絶望を知り、絶望に染まる。 "銀"に縁取られた"夢"ですら、秋の夕焼けに染まって行く。 "夜"を輝き"翔ける"、"一縷"(イチル)に流れる星達は、絶望の方へと燃えながら取り込まれて行く。 それは、"雲"が流れる"朝"にも"昼"にも変わらずに訪れ、"櫛"で梳かした様な"扇"状に広がる天の川に寄り添う"桃色の乙姫"も同様で、"血"の様に赤い星すら流れて行く。 そんな世界の中で、変わる季節と空に牙を剥く魔物が奔放に蠢いているとは誰も思わない。 "愛に歪んだ者"。 「愛しいからって抱きしめたらバラバラになってしまうのよ」 そして……ついに現れる"最凶の最悪"。 「わたくしめ……時間に厳しいところがありまして。 巻きを……入れさせて戴きます」 様々な魔物に翻弄される者達に、暗躍する秋の桜は言う。 「"万魔殿"(パンデモニウム)に扉は無い、鍵も無い。 目的があれば入口から姿を現し、無ければ中で暇を潰している。 万魔殿は目に見えない。 何故ならば、この世界が万魔殿その物だからだ。 俺達は、魔物の巣窟の中にいる」 桜が散り始めた季節。 彼は何故か散る事のない、今だに満開の桜の下で笑っていた。 この2巻の終わり方は続きを気にならせつつ、下手くそな終わりを考えています。そのどんでん返しが、予想通りだった人も違った人も、リアクション頂戴、もっと頂戴ッ!!

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