両親から溺愛されている妹に婚約者を奪われましたが、その婚約者には、黒い秘密があったようです
最終更新:2022/2/14
作品紹介
「悪いけど、君との婚約は破棄する。そして私は、君の妹であるバレリーと新たに婚約を結ぶことにした」 「え……」 子爵令嬢であるフィオナ・ルクレールは、子爵令息である婚約者のジョエル・モーリスに婚約破棄を言い渡された。 しかし、私たちは政略結婚のために婚約していたので、特に問題はなかった。 昔から私のものを何でも奪う妹が、まさか婚約者まで奪うとは思っていなかったので、多少驚いたという程度のことだった。 「残念だったわね、お姉さま。婚約者を奪われて悔しいでしょうけれど、これが現実よ」 いえいえ、べつに悔しくなんてありませんよ。 むしろ、政略結婚のために嫌々婚約していたので、お礼を言いたいくらいです。 そしてその後、私には新たな縁談の話が舞い込んできた。 妹は既に婚約しているので、私から新たに婚約者を奪うこともできない。 私は家族から解放され、新たな人生を歩みだそうとしていた。 一方で、私から婚約者を奪った妹はのちに、彼に黒い秘密があることを知るのだった……。 この作品はアルファポリスにも投稿しています。
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