俺は影の英雄じゃありません! 世界屈指の魔術師?……なにそれ(棒)【旧題】人々を陰ながら救ってきた英雄、もしもその正体がバレてしまったら?~よし、全力で誤魔化そう~
最終更新:2022/10/12
作品紹介
【ジャンル別・総合月間ランキング最高1位】 【スクエアエニックスノベル様より書籍化】 「正体がバレちゃたんだけどもぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!???」 『影の英雄』と呼ばれる男がいた。 突然現れては、颯爽と誰かの危機を救っていく。 救われた人間は数多く、人々の注目を浴びる存在であった。 しかし、その正体は誰も知らない。 知らないのだが─── 「どうして俺の正体がバレたんだ!?」 「酒に酔ったお馬鹿さんが吹聴したからじゃないかしら?」 「身に覚えがある気がするがスルーしておこう……ッ!」 ある日、少しのドジで正体がバレてしまったのだ。 『影の英雄』は多くの人々から慕われているせいか、噂は瞬く間に広がっていき、あっという間に知れ渡ってしまう。 『影の英雄』と呼ばれる男───伯爵家嫡男であるフィル。 遊んでばかりのクズ息子……それが、フィルに対する周囲の印象だった。 しかし、それが今回の一件によって全てが変わってしまう。 フィルの元には、今まで助けた人々が押し寄せてくるようになり、その中には聖女や王族、貴族など数々の重鎮の姿も含まれていて─── 「……ねぇ、今更「うっそでーす❤」って言ったら信じてくれるかな?」 「信じてくれるかは分からないけど……とりあえず、先に陛下に言ってみたら? ちょうど登城命令きてるし」 「行きたくねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」 ───これは『影の英雄』と呼ばれた貴族の男の、正体がバレたことから始まる物語。 そして、バレてもなお……人々を救い続ける男の話である。 「……どこ行くの?」 「どこって───いつも通り人助けだよ。バレても、結局やることは変わんねぇさ」
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